第12回部会「VRを取り巻く現在の法環境と望ましい未来について」

講師: Game Tools & Middleware Forum 運営委員会代表 大和 智明様
株式会社サードウェーブデジノス 個人会員:林田 奈美様

日時: 2017年4月10日(月)15:00~フォーラムエイト東京本社

概要:VR Safety「VRを取り巻く法規制について考える」
まだ明確ではないがVRを取り巻く状況の中に法的な問題があることは容易に想定きる。
本講演では過去にゲームセンターや飲食店などで規制された例に学び、VRでも安全性や法律により規制される要素がないか関係者の間で十分な議論を進めることが必要と考え、それによりVR普及の妨げになることを回避できないかという観点で開催された。
講演者は、将来的にVR利用のガイドラインの作成を目指すきっかけになればと語っている。
また、表技協では法規制の観点ではないが、立体視などの生体安全性についても同じくVRで利用するためのガイドラインが必要と考えており、今後は講演者とも連携してVRの健全な普及促進を進めていくことを確認した。

1.議論された関連法案
 → 風営法※1、景品表示法※2、消防法関連
   ※1風営法=「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」
   ※2景品表示法=「不当景品類及び不当表示防止法」

1)議論した項目
 → お金をとらなければ良い?(NGのこともある)
 → 判断の根拠がよく分からないことが、VRの普及に障害になるのでは。
 → 所轄との意見交換が必要。
 → ザックリ分かるようにマップやグラフなどを作れないか
 → 教育目的に使う場合などで判断が難しいので自由につくりたい
 → E区分、A区分に分かる案がある
  ・風営法=風適法(警察署の生活安全課)
   射幸心をあおる(パチンコ、ゲーム)
    順位(点数=非教育目的)を付けて賞品や賞金を出すなど
   接待営業(キャバクラ、、、、、)
    ソフトダーツ事件(ダーツを女性が教えた)
     VRでアテンダントがつくケース
   見通し問題 
    恐喝などが規制理由
    赤外線の混戦を防ぐための壁や天井などの指導を受ける
   成人向け18禁
 ・景品表示法
  点数をつけて景品を出すなど
 ・消防法
  → 視覚と聴覚を奪われて、危険をどう知らせるか
  → 避難が遅れる原因にならないように
  → 本当の避難を即す画像や音を規格化する(あるいはリストバンドなど)
  → 自動的にシャットダウンする
  → ゴーグルを付ける前にガイダンスをする
  → 緊急受信信号などが参考になる
  → 煙草を吸いながらゲームをする人がいるのが大変危険
  → 影響は風営法より大きい

2.議論された安全性
 → 立体視に関するガイドライン
  『3DC安全ガイドライン』
   http://www.3dc.gr.jp/jp/scmt_wg_rep/guide_index.html

1)議論した項目
 → 映像酔い
 → 立体視あるいは二眼視ならではの問題(斜視、斜位、3D酔い)
 → ハード製造だけではなく、コンテンツや視聴方法、のガイドラインも必要
 → ゴーグルをしながら歩き回る危険性(ぶつかる、ころぶなど)
 → ムーブメントによる危険性(それぞれ異なる)
 → 効果が高いので洗脳される可能性ある

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