超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム(URCF)総会・シンポジウムレポート

超臨場感コミュニケーション産学官フォーラム(URCF)は、高い臨場感を有する情報メディアを実現するための技術開発や情報交換、異分野交流を目的として、企業、有識者、総務省によって設立された団体です。 表技協は同フォーラムに会員組織(正会員)として参加しています。2018年6月1日、
日本科学未来館で開催されたURCF総会・シンポジウムについて概要を報告いたします。
(情報をお寄せくださった会員様には感謝いたします。)

1.総会
・会員数:  正会員67名、特別会員153名
・活動報告: 平成29年度は、「ICT働き方改革WG」と「2020WG」の2つのWGの新設および、
       「裸眼立体映像伝送WG」と「MPEG-FTV WG」をサブWGからWGとし、体制強化
       を行って積極的な活動を行いました。
・議案:   平成29年度活動・決算・会計監査報告、平成30年度事業計画など、7議案が承認
       されました。

2.ワーキンググループ
・実空間メディアWG:
 表技協町田会長がリーダーを務めるWG活動報告の中で、表技協共催で2017年9月8日に開催した
 「実空間メディアとしてのVRを考えるvol.2」セミナーの紹介を行いました。
・全天映像WG:
 和歌山大学 尾久土先生がリーダーを務めるWG活動報告の中で、2017年羽倉賞奨励賞を受賞された
 ことを紹介いただきました。

3.シンポジウム
・「VRとライブエンターテイメントの可能性」と題して演出家の宮本亜門氏による、以下のような
 基調講演があり、盛況でした。

★演出家とは?
 「台本、譜面を、大きく脹らませ → 人を感動させる」
 「人を感動させる → 物事を深く感じて、心を動かす」
 という思いで創作された、以下のような映像技術を使った演出表現を紹介いただきました。

★スポーツ・文化・ワールド・フォーラム 文化イベント 公式プログラム
 「The Land of the Rising Sun」   チームラボとの演出コラボレーション

★3D映像を使用した「能」の 演出 『YUGEN 幽玄』
 能の表現 → あの世の世界 → 見えない世界を演出
 宮本亜門氏の公式ブログも参照ください。
 (http://blog.amonmiyamoto.com/?eid=361

★上賀茂神社 「降臨」奉納劇

★葛飾北斎 富嶽三十六景 神奈川沖浪裏
 葛飾北斎の眼 → ハイスピードカメラで撮ったかな? と思わせる細部までの描画
 画狂人 北斎(大英博物館での朗読劇)
 宮本亜門氏の公式Twitterも参照ください。
 (https://twitter.com/amonmiyamoto/status/890971503684194305